屋根裏からガサガサという不審な音。その原因はイタチかもしれません!

屋根裏や天井裏から「ドタドタ」という不審な音が夜中に聞こえて来ることはありませんか? その音の原因はイタチかもしれません。かわいい見た目のイタチですが、人家に棲み着くと汚れや臭いや雑菌などの被害をもたらします。ここではイタチの生態と駆除方法について説明します。

イタチの生息地域

イタチの生息地域

イタチは漢字では鼬または鼬鼠と書き、日本全域に広く生息しています。日本だけではなくユーラシア、アフリカ、南北アメリカ大陸の亜熱帯から寒帯まで広く分布しています。
元々は平野や低山に生息していましたが、最近では都会の人家にも棲み着くようになりました。これは安全なねぐらの確保できる場所や子育てのできる場所がイタチの巣にとって良いところであり、天敵の猛禽類のいない都会の、保温性の高い人家が都合良いからです。とくにサッシや断熱材などにより家屋の保温性が高まったため、最近になって被害が増えていると考えられます。

イタチの種類

日本に住むイタチにはニホンイタチとチョウセンイタチがいます。
人家に棲み着くのは主にチョウセンイタチです。

ニホンイタチ

日本全国に生息し、退職は茶褐色または暗褐色。
体長はオスが30〜37cm、メスは20〜27cm
繁殖期は春で一度に1〜8匹を出産。子育てはメスのみが行う。

チョウセンイタチ

ニホンイタチよりも尾が長く、自然分布は対馬のみだが西日本から分布を広げつつあり、ニホンイタチを圧迫している。ニホンイタチよりも尾が長い。
退職は黄褐色または暗褐色。
体長はオスが28〜39cm、メスは25cm〜31cm
繁殖期は春で一度に2〜12匹を出産。オスも子育てを行う。

イタチの生態

イタチは小柄な体格ですが非常に凶暴な肉食獣で、主にネズミなどの小動物を捕食しますが、自分よりも大きなニワトリやウサギも捕食してしまいます。
イタチは屋根裏のような外敵から身を守ることのできるスペースを好み、屋根裏のどこかに500円玉程度の小さな穴が開いているだけで侵入して棲み着いてしまいます。屋根裏にネズミがいればイタチの格好の餌になります。
天井裏でドタドタとうるさい、悪臭(イタチの糞尿の臭いはとても強烈で「家に居られないほど」という人もいます)、イタチの持つ病原菌による健康被害、イタチの糞尿が蓄積し大量に害虫が発生する、庭やゴミが荒らされる、ペットを傷つけられる、農作物を荒らされる、などの被害が発生します。
動きが素早く警戒心が強いので、目視で発見することは困難です。また学習能力が高く、光や音にも敏感です。

イタチ駆除

イタチの捕獲

餌場や通り道に捕獲するための罠と餌を設置します。餌は唐揚げや魚肉ソーセージや果物などで、罠に固定します。一日一回は現状確認し、効果のないときは設置場所を変更します。
捕獲したとしても一匹だけとは限らないので(イタチは多産で成長が早い)、念のため再度罠を仕掛けておきます。

しかし、原則としてイタチの捕獲は鳥獣保護法で禁止されていますので、捕獲には保健所、市町村役場に申請して捕獲許可証を交付してもらう必要があります。
罠を使う場合は免許も必要ですが、敷地所有者の許可があり捕獲期間内(冬季)であれば狩猟免許がなくても罠を設置できます。しかし狩猟獣ではないイタチのメスは捕獲期間内であっても捕獲することは禁止されています。

イタチの追い出し

イタチを捕獲することは技術的にも法律的にも素人には難しいところがありますので、より一般的な方法は追い出すことになります。イタチは嗅覚が優れていて光に敏感に反応するので、そのような特性を利用して、イタチの嫌がる状況を作ることで追い出します。
具体的には下記のようにします。

イタチの嫌う臭いで追い出す

イタチが嫌がるにおいとして木酢液やクレゾール石鹸液のにおいがあげられます。クレゾール石鹸液は原液では使用せず水で薄めて小皿に入れ、屋根裏に設置します。クレゾール石鹸液を薄めるときには必ずゴム手袋と保護メガネを着用してください。
またご家庭にもっと一般的にあるお酢や漂白液もイタチが嫌うにおいとされています。しかし木酢液やクレゾール石鹸液のにおいが強烈なのに対して酢や漂白液はそれほどでもないので、頻繁に設置・散布をしなければなりません。

光を当てて追い出す

イタチは夜行性で光をあまり好まない上に、光を当てると外敵に見つかったと思い危険を察知して逃げ出します。イタチ駆除グッズとして販売されている、光や超音波を発生させる機械を設置すると一定の効果が期待できます。さらに、光が当たる場所に使わなくなったCDやホログラムシートを下げておくと光が乱反射し、効果が高まります。

忌避剤

ホームセンターなどでイタチを寄せ付けないために用いる薬剤である忌避剤を購入できます。
イタチの天敵である猛禽類やキツネ、オオカミなどの尿の成分の入っているもので、イタチの侵入口と思われる部分に設置します。侵入口の分からないときは天井裏の中央部に設置します。

バルサン

バルサンでイタチを追い出せるのか? という疑問がネットに載っています。追い出せるのならば手頃で良いですよね。結論から言うと条件付きで追い出せます。しかし効果は持続的ではありません。
バルサンで燻されるとイタチは確かに逃げていきます。しかしまず、バルサンそのものの条件として機密性の高い空間で使用しないと効果がありません。イタチの被害は天井裏や床下が多いですが、空気が漏れていたり通気性があるようではだめです。
バルサンが効くとイタチは逃げていきますが、数日経つとイタチが戻ってくる可能性があります。イタチが死滅するわけではないし、一時的に燻り出されただけなので効果が薄れると戻ってきます。追い出したあとはこの後述べる二次被害の防止策が大切です。

犬は動くものを追いかける習性を持つので、動き回るイタチを追いかけて追い払ってくるかもしれません。畑の作物や飼育動物など屋外での被害に対しては効果があるでしょう。しかし屋根裏のイタチには効果はありません。

二次被害の防止

イタチは賢い動物ですので、捕獲や追い出しによってイタチを駆除しても、また戻ってきたり別のイタチが棲み着いたりします。もともとイタチにとって良い環境だからそこに棲み着いたわけなので、対策をしないと別の個体が棲み着いて同じことになるだけです。

イタチは直径数センチの侵入口から入ってきました。500円玉程度の穴があれば侵入できます。天井裏や床下を点検して侵入口を見つけ、それを塞がなければなりません。単に塞ぐ場合もあれば、通気性を確保するために金網などを貼る場合もありますし、家の補修が必要な場合もあります。

また、イタチの巣(の跡)は撤去、清掃、消毒しなければなりません。
イタチの被害である悪臭や虫の発生は、イタチが一定の場所に排泄物を残す習慣があるからです。つまりトイレです。イタチを追い出してもイタチのトイレがそのままならば被害は解決しません。これらは悪臭を放つと同時に雑菌や寄生虫の巣ですので、清掃にはマスクや手袋などが必要です。清掃が終わったあとは殺菌消毒消臭をします。

イタチは断熱材を巣にしていることが多いので、多くの場合断熱材の交換が必要になります。また、イタチの糞尿で天井板や壁にシミができていたり、侵入口を作るときに屋根や壁を壊されていることもあります。これらを補修する必要があります。